こんにちは。
たのしいピアノ教室
「プラネット音楽教室」川越新河岸校&ふじみ野校の嵯峨です。
未だ不動のピアノ名曲「エリーゼのために」
「エリーゼのために」に取り組んでいる小学生男子がいます。
ベートーヴェンの名曲。
現代は、音楽の趣向も多様化して、ピアノ名曲のジャンルも幅広くなりましたが、変わらず不動の「憧れのピアノ名曲」です。
ピアノ男子に先生が曲想を質問攻め!
Nくん、元気で素直な男子ですが、クラシック好きな「ピアノ男子」でもあります。
いつもレッスンでは、必ず曲想を考えたり、どう弾いてみるか考えて、ピアノを弾いてもらうようにしています。
「はじめの部分は、お天気でいえば曇り。でも灰色の雲からちらっと太陽が出てきて明るくなるところがあるよ。どこかな?」
「ここはとっても低い音、あんまり出てこないレアな音だね。ガンガン弾くとどんな響き?」
「ベートーヴェンさんは、なんでこんな面倒くさい楽譜にしたんだろう。さっき出てくるメロディと同じでいいのに、どうしてかな?」
という風に。
作曲者になったつもりで分析考えることが生きた演奏になる
私嵯峨の場合は、作曲者目線、お芝居なら役者よりも監督の立場で音楽を捉える、演出したいと考えています。
「考えて弾く」が大切。
(幼児や初心者は、考える前に野生の感覚を大切にまず歌う、弾く、の体感を優先します)。
また、Nくんをはじめ、小学生男子からよく珍回答が出てくるので、この質問のやりとりがとっても面白いです。
エリーゼに出てくるあの懐メロ「昭和」の和音
演奏時間 3分ちょいのエリーゼの曲の中間部に、「減七の和音」という、恐怖の響きがする和音が2回だけ出てきます。
ベートーヴェンの「月光」のソナタにも出てきて、苦悩を表しているような響きの和音なのですが、あの2時間ドラマの和音でもあります。
はい、懐かしいと思った人は、私と同じ昭和世代ですね(笑)!
→火曜サスペンス劇場、です。
モロ減七和音だけでできています。
ちなみにこの和音、私は
「火サス和音」と呼んでます。
こちらのテーマ曲も、減七の和音中心に曲が作られています。
「火曜サスペンス劇場」をピアノで弾いてあげると、ギリギリ中学生まで
「あ~!なんか聞いたことある!」
って反応で、小学生は
「?? しらな~い」
って言われちゃいます。
大人の方には、
「あ~、ほんとだ~、すご~い!おもしろ~い!」
ってオオウケなんですけれどね(^^;)
ジェネレーションギャップが身にしみます(笑)。
改めて小学生に「火サス和音」のイメージを聞く
「この和音って、すごく普通じゃない響きだね、どんなイメージ?」
と聞くと、
「う~ん・・・。アッ、わかった!
学校に水筒を忘れてきた事に 気づいたときのイメージ!!」
と言っていました(笑)。
そうだね、お母さんに怒られる、とか、明日使えない、とか
がーん、ヤバイ!絶望・・・、だよね。
それは、誰かに狙われて崖に追い詰められた(火サス)のとイコールなんだね。
笑いました!
感性大放出のレッスン楽しいです。
Nくん、水筒忘れた和音、リアルに表現していこう!