川越市新河岸&ふじみ野のたのしいピアノ教室 プラネット音楽教室の嵯峨です。

川越新河岸校の幼稚園年長のピアノ生徒 Yくんの初めたばかりの1年目の『なんでもゲームレッスン』をご紹介します。

Yくんは、ピアノレッスンを始めてからもうすぐ2年。

『なんでもゲームレッスン』を経て、今では、ドラえもんの曲を、ほぼ100%自分で譜読みして弾いています。

 

入会当初は、いたずら好き、でもその反面とってもプライドが高く、いわゆる「ピアノレッスン」ではついてきてくれず、なかなか個性的なレッスンをしていました。

名付けて『なんでもゲームレッスン』です。

 

1⃣『なんでもゲームレッスン』毎回入場はコントから

~ピンポーン(玄関)~

先生:「はいどうぞ~!」

 

・・・・(Yくんのお母さんだけしか見当たらない)

先生:「あれ~?Yくんいないなぁ?どこかな?」

Yくん:(グランドピアノの下に潜って奥に進み)「バァ~!!」

先生:「わっ!どこにいるかと思った、びっくり!」

 

のやりとりを約一年やりましたね(笑)。

グランドピアノの下に潜るのは、男子あるあるです。

 

2⃣なにしろ速度速いの大好き、仕上げは速度200%倍速仕上げ

男子はそう、無駄に速いのにこだわります(笑)。

楽器の設定のダイヤルをグルグルっと自分で回して、最高速の200%にします。

倍テンポなので、ちょっとコミカルな音楽になります。

曲想も変わってしまいおかしな音楽になり、お母さんと私は笑ってしまうのですが、本人はそれが満足のポイント!

毎回チャレンジに付き合いました。

そのお陰か、指の敏捷性がつき、今になって指回しの苦労がありません。

おふざけのようで、本人が真剣だと本当に力がつく事に指導者の私もびっくりな事実です(生徒にはわざわざ勧める方法ではありません)。

 

3⃣私は物理の先生か?数字たくさんのレッスン

指の番号、ドレミをの譜読みのワークにある数字、メトロノームの数字。数字を見ると、数えられる限界まで数えたくなるYくん。

ちょっと待ったぁ、それじゃレッスン終わらないよ(笑)。

・ピアノの鍵盤はいくつあるかな?  (→88鍵)

・ピアノにドはいくつあるかな?

・ピアノのドとミを低い音から順に何秒で弾けるかな?

・メトロノームの♩=120にして、時計とうまく合わせられるかな?

・メトロノームの♩=160の速さと一緒に弾けるかな?

など。毎回ストップウォッチを使って「今日の記録は○○秒!」

とか数字やデータの見える化をやっていました。

おかげで、速度の意識と、次の音の準備のスピード感がすごくつきました。

 

4⃣100%勝ちでないと「もうやらない!」越えられるハードルの塩梅が難しいよ

音当てカードクイズ、早当てゲーム、確実にできるような出題をして

「Yくん、できた~!すごいね!」を続けてきて、いつもできるが当たり前、慣れにならないかな、と思い

ついに間違えてしまった時

 

「ブッブ~ッ!!ざーんねん!」

と冗談めかして言いました。すると、

 

「もうやんない!!」

ふて腐れて泣いたり、人生の終わりみたいに落ち込んでしまいました。

 

(あっ、先生やりすぎちゃった・・・反省)

 

どうして5歳、年中の男の子の大体は、ジャンケンで負けたり、できなかったりすると「もうやんない!!」となるのでしょう(笑)。

小さくても男だから、プライドが高いんだよね。

 

でも、不思議と6歳前後になると、間違えたところを認めて練習できるようになるんだよね。

脳の成長過程では、そういう反応になるのだ、と思っています。

指導側がハードルの高さの塩梅をうまくやるのがコツ、ですね。

 

4⃣なんでもゲームレッスンの終結は、急に。

ピアノの下にもぐらなくなって、ぴしっとご挨拶して、姿勢よく歌声が出るようになって、間違えたところを繰り返し練習したりできるようになったのは、前後の時間に1つ年下の男の子が入会したからでした。

後輩ができたわけです。

急に180ガラッと様子が変わり、先輩として後輩にお手本を見せなくちゃ、と思ったようです。

 

一つ下の後輩のお母様に

「Yくんってとってもしっかりしていて、すごいですね!」と言われ、Yくんのお母様は戸惑いながらうなづいていらっしゃいましたね。

そこからは早い、めきめきテキストに集中し、どんどんピアノを弾くようになりました。

ゲームレッスンで身につけた譜読みの力と指の敏捷性が功を奏し、楽譜を苦労なくどんどん弾いています。

昨年は、先生のレッスンが楽しいようで、30分のレッスンを集中できるようになりました。今年はもっといろいろ弾けるように頑張ります。

先日、Yくんのお母様からこのようなお手紙を頂きました。

ドラえもんの曲も、おうちでお母さんが教えているのかと思ったら、本当に自分でどんどん読んで弾いているようです。

 

ゲーム感覚、遊び感覚で、夢中になって取り組んで身につけた力は強いですね!

ここまで来たら、大丈夫。スポンジのようなYくんの脳と体に楽しいピアノをしみこませればいいだけ!

Yくんのこれからが楽しみです。

 

今回は、ちょっと邪道とも言えるYくんの『なんでもゲームレッスン』のお話でした。

 

川越市、ふじみ野市で、ピアノやエレクトーンなどを触るのが好きなお子さん、ピアノに興味を持っているけど習い事ができるかどうか心配だというお子さん、ぜひ1度、当教室の無料体験レッスンにお越しください(英語リトミック科のみ体験費1000円をお預かりします)。
お申込みをお待ちしております!